血液透析を行う上で必要なものです。血液透析で毎回、2か所 針を刺します。(穿刺:せんし)。血液を体の外に導く(体外循環)ための穿刺(脱血側 A側)と血液を体内にもどすための穿刺(返血側、V側)が必要になります。
透析で血液を体外循環するのに150ml/分以上の速度(QB)で行います。通常、動脈表在化※1を除き、静脈血管に2回 穿刺をしますが、普段、静脈に流れる血液の速度では十分に血液透析を行うことができませんので内シャントを作製します。シャントとは動脈と静脈をつなげて動脈の流れのよい血液を直接、静脈血管に流します。それにより、静脈の流れが良くなり、穿刺によって十分な血液を確保でき、満足な血液透析が行えます。
シャントの設置
動画で解説
シャント作製
シャント作製(側々吻合術)の動画で、わかりやすいように人工血管、両端針も太いものを使用しております。
シャント作製の流れ
機能的側端吻合でシャント作製をしております。研修医の先生や透析に関わる看護師の方に見ていただけましたら幸いです。
!手術の映像が含まれております。閲覧にはご注意ください。
シャントPTA
PTA(シャント血管拡張術)の動画になります。
!手術の映像が含まれております。閲覧にはご注意ください。
※1.動脈表在化
心臓が悪く、シャント作製することにより血液の流れが多くなり、心臓に負担がかかるおそれのある患者さまに対して皮膚から深くに存在する上腕動脈を皮膚近くまで持ち上げる手術方法です。